ふすまの種類

ふすまの耐久性や機能に関係する、下地と施工方法そしてふすまの形に分けて整理します。
ここでは、どのような種類があるかをご理解頂き、詳しい説明はそれぞれのメニューでご覧ください。ふすま紙や縁・引手についてもそれぞれのメニューでご覧ください。

ふすまの分類

まずの下地の違いよって種類が分けられます。

ふすまの完成品になると外見からは分かりませんが、一番大切なものはふすまの下地です。耐久性や意匠・環境面でそれぞれに特徴があります。
ふすまの下地

また、施工方法も違いますので当然価格も違ってきます。お選びになるときは、下地の種類を確かめておきましょう。

和ふすま

組子骨
組子骨

量産ふすま

発砲系の芯
発砲系の芯

ダンボール芯
ダンボール芯

ペーパーコアー芯
ペーパーコアー芯

施工方法

本ふすまの張り方

良質の反故(ほぐ-古い大福帳、土地台帳、戸籍など)を継いで骨縛りに使う

①骨縛り

②胴貼り(間似合い)

③蓑掛け(3枚蓑)

④蓑押さえ

蓑張りの断面

空気の層が幾重にもなっていることが良く分かる

⑤袋張り

⑥清張り(喰い先にする)

⑦上張り

細縁(漆赤タメ塗り)の鎌枘仕上(左横縁、右立縁)

⑧縁打ち

⑨引手

完成

ふすま紙の張り方

  施工法 特徴
和ふすま
本ふすま
浮かし張り
薄いウケ紙を浮かし張り(廻りだけ糊を付けて太鼓のように張ること)してから、ふすま紙を張ります。高級なふすま施工では、ウケ張りを2回3回と重ね張りします。省略して水張りという方法もあります。
和ふすまは全て浮かし張りです。
張り替え時には簡単にふすま紙をめくることが出来るため、何回でも下地をリユースすることが出来ます。
下地とふすま紙の間に空気の層があるため、室内の調湿効果があるといわれています。
量産ふすま べた貼り
ふすま紙の裏面全体に糊を付けて、下地にジカ貼りします。
量産タイプはベタ貼りです。
張り替え時にはふすま紙をめくらず、その上に重ね貼りをします。そのために、ふすま全体の反りやシミが発生する場合があります。

ふすま縁の取り付け方法

  施工法 特徴
和ふすま
本ふすま
和ふすま:隠し釘・ぶっ付け
本ふすま:隠し釘
張り替え時には簡単に縁をはずすことが出来ます。
部材の大きささやグレードも普通品から高級品まで対応可能ですし、何回でもリユースすることが出来ます。
量産ふすま ボンド付け 張り替え時には縁をはずせませんので、ふすま紙はベタ貼りとなります。

いろいろなふすま

一般に利用されているふすまの他に、次のような仕様のふすまがあります。

源氏ふすま

源氏ふすま

ふすまの一部に障子窓を配置したふすま。奥座敷などの暗い部屋などに採光を取り入れることが出来ます。また大きさ・位置や障子の格子の作り方でふすまのデザイン的な意匠を楽しめます。
中抜きふすま御殿ふすま長崎ふすまとも呼ばれます。

太鼓ふすま

ふすまの縁を付けずに仕上げたふすま。上下にはスリザンと呼ばれる薄い木を打ち付けます。お茶室の出入り口に使われるだけでなく、和室・洋室を問わずスッキリとしたふすまが出来ます。
太鼓ふすまには単にふすま縁を付けないというだけのものから、チリ落し切り引手、透かし貼りなどいろいろな仕様があります。「坊主ふすま」とも呼ばれます。

倹どんふすま

上部の鴨居の溝にいったん差込み、下部の溝にはめ落とします。
壁のように固定式です。落とし込みともいいます。

戸ふすま

和室と洋室の間仕切りに使われます。
洋室側はベニヤの上にクロス貼り、または合板建材。和室側はベニヤの上にふすま紙を貼り、廻りに薄いふすま縁を貼り付けてふすまのように見せます。紙はどちらもベタ貼りします。

リビング戸ふすま

和室と洋室の間仕切りに使われます。
ふすまと同じ心材を使い、戸ふすまと同じ4/7の溝に収まる厚みのあるふすまです。和室×洋室タイプと和室×和室タイプがあります。縁の取り付け方が少し違いますが、大方の仕様はふすまと同じです。